自律神経が乱れることによって、血行不良から新陳代謝の低下や様々な感覚的症状を患ってしまうことがあります。
そしてその自律神経は、自分自身が今おかれている生活環境や状況、習慣やストレス等に常に反応して変化を起こします。
中でもストレスによる影響はとても強いようです。
あなた様も病院で言われたことがあると思います。「このメマイ(メニエール病)もストレスから来ているのだろう」といったことを・・・
簡単に聞き流してしまいそうな内容ですが、実は無視できない問題なのです。なぜなら、生活習慣病と言われる多くの症状は、ストレスと密接に関係しているからです。
自律神経が乱れる瞬間は、こうしたストレスが前提となって、ふと息抜きをした瞬間に起こることが多いようです。
身内に不幸があったとか、突然急な仕事に追いやられて寝る間もなく働いたとか、そういった出来事がバタバタバタッと重なって、それがようやく一段落してホッとひと息ついたときに、今までの疲労がドバーッと出るように自律神経が乱れることが良くあります。
まさに、めまいやメニエール病の発症に多いパターンですね。
その他で言えば、毎日コツコツと働いている人が定年を迎えたり、ある事情で職を退職したりして、今までの生活リズムがガラッと変わってしまう場合もそうです。
こんな時も自律神経が乱れはじめることが良くあります。
これらは環境の変化や出来事が神経を刺激して起こると言うよりも、実は環境の変化や出来事によって無意識に生じるストレス感情が、体内時計を狂わせるんですね。
よくある例で、目覚めたときに聞こえなくなっていたというのも、睡眠状態がそういったホッとひと息ついた感覚に近く、無意識のストレスの影響をモロに受けやすいかもしれません。
普段からそういった環境の変化にも耐えうる心身の柔軟性が必要であり、それはほんの少し、ものの見方、感じ方を変えていくだけで、柔軟性を持った強い自律神経になることでしょう。
自律神経が乱れる大きな要因は、外からの刺激もそうですが、やはり内側からの刺激に最も弱いのかも知れません。
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